『例大祭』


軽妙な祭囃子に合わせて、

本町商店街通りを練り歩く

お神輿の担ぎ手達が、

威勢良く掛け声をあげる。

「めっしょっー!めっしょうっ!」

その前後を天狗が、

笹の竹を激しく振り払いながら

坂道を駆け上がっていく。

天狗を抑え

コントロールするには、

大人三人がかりだ。

しかし、激しい。

厄を振り払え。

これでもかと。

天狗のあとを追うように走る子どもたちは、

逃げまどう子どもたちは、

もはや、歓喜と狂乱が入り混じっている。



年に一度のお祭りの光景だ。

 



普段はシャッターが閉まってる空き店舗、

かがりびベースも今日はメニュー豊富に出店攻勢。

モヒート

レモネード

おいなりさん


挽きたてコーヒー

鶏ハムサンドにjazzカルテットの生演奏を添えて。


焼きそば

からあげ

おいなりさん


おかみさん

ドラえもん

おいなりさん


もはや、こちらの組み合わせも歓喜と狂乱が入り混じってる。

「今日はいいんだよ何やったって。

一緒に楽しくやろうぜ!お祭りだもん!」

お祭り役員がかけてくれた声がとても嬉しい。



いつもは空き店舗のさびしい空気感が、

今日は、

目の前を何度も行き交いする

お神輿の熱を帯びた温度感と交わる。

そして、一体化する。

たまらなく心地よい。

【渾沌と狂乱と狂熱が俺と一緒に行く】(ハイロウズ、青春)

おもわず好きな曲の歌詞が、頭の中を反芻する。

時間が本当に止まればいいのにな。



この光景に少しずつ少しずつ、

シャッターの閉まった空き店舗に灯りを、

そっと深く溶け込ましていきたい。

河口湖リノベーションプロジェクトかがり火